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2026.05.15

融資と補助金、どちらを優先すべき?

はじめに

「創業時に資金が必要だけど、融資と補助金どちらを先に動けばいいの?」
そんな相談を、創業支援の現場で非常によく受けます。

どちらも資金調達の手段として有効ですが、目的も性質も全く異なることを理解しておく必要があります。

今回は、岐阜で創業支援を行う税理士として、
「融資」と「補助金」の違い、そしてどちらを優先すべきかを整理してお伝えします。


「融資」と「補助金」は似て非なるもの

まず、2つの制度の根本的な違いを押さえましょう。

区分融資補助金
資金の性質借入(返済が必要)給付(返済不要)
審査基準返済能力・信用・事業計画社会的意義・成長性・新規性
入金時期契約成立後すぐ採択・実施・報告後(半年〜1年後)
主な用途運転資金・設備投資新事業・販路拡大・生産性向上
確実性高い(条件を満たせば実行)低い(競争審査あり)

つまり、融資は確実性が高く即効性がある資金調達
一方で補助金は返済不要だが時間がかかり、採択リスクがある支援です。


創業時に優先すべきは「融資」

創業直後に必要なのは、事業を動かすための即戦力資金です。
開業資金、仕入れ、人件費、家賃、広告宣伝――これらはすぐに支払わなければなりません。

補助金は「支出後に一部が戻ってくる仕組み」なので、初期費用の立替が必要になります。
したがって、まずは融資で資金基盤を整えることが最優先です。

特に、創業者におすすめなのが「日本政策金融公庫の新創業融資制度」。
無担保・無保証で利用できるケースもあり、事業計画がしっかりしていればスムーズに実行されやすい制度です。


補助金は“戦略的に使う”のがコツ

一方、補助金は「やりたいことを後押しする仕組み」です。

例えば、

  • 新しい商品を開発したい
  • 販路拡大のためにホームページをリニューアルしたい
  • DX化を進めたい

といった “成長のための投資” に使うのが理想です。

つまり、融資で基盤を整え、補助金で成長を加速する。
この順序が最も自然で、持続的な経営を実現します。


「融資+補助金」のベストコンビネーション

実は、融資と補助金は対立する関係ではなく、組み合わせることで最大効果を発揮します。

たとえば――

  • 日本政策金融公庫の創業融資+小規模事業者持続化補助金
  • 信用保証協会付き融資+岐阜県創業支援補助金

このように「確実な融資で実行し、補助金で一部回収する」流れを設計することで、
資金繰りの安定性と投資効率を両立できます。

税理士としての立場から言えば、補助金の採択率を上げるためにも融資の実績は有利に働きます。
銀行や公庫が融資を認めている=事業計画の信頼性が高いと評価されるためです。


どちらを優先するかは「時期と目的」で決まる

次の表を参考に、あなたの状況に合わせて判断してみてください。

状況優先すべき制度
創業直後で資金が必要融資
新しい販路を開拓したい補助金
設備投資や内装費をまかないたい融資+補助金併用
売上が安定し、次の成長に備えたい補助金
キャッシュフローに余裕がない融資

どちらを選ぶかよりも、両者をどう組み合わせるかが重要です。


補助金と融資は“車の両輪”

融資は「安定した経営基盤をつくる力」。
補助金は「挑戦を後押しする力」。

この2つをバランスよく活用することが、
創業期の成長スピードを最大化する鍵です。

税理士事務所WATTでは、岐阜県内の中小企業・創業者を対象に、
「いつでも無料相談」 を実施しています。
「どの制度を使えばいいか」「融資と補助金をどう組み合わせるか」など、
あなたの事業に合った資金調達プランを一緒に設計します。

資金調達を“目的”ではなく“戦略”に変える。
その第一歩を、ぜひWATTと共に踏み出しましょう。


更なる熱量を。
税理士事務所WATT 代表税理士 井深悠人


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