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2026.03.18

【第35回】決算書を経営の道具として活用できているか?

はじめに

決算書は、税理士が作ってくれるもの。
受け取って、保管して、必要なときに提出するもの。

もしそうなっているのであれば、それは非常にもったいない状態です。

決算書は単なる報告資料ではなく、経営のための“最強の道具”です。


■決算書は「過去の成績表」であり「未来の設計図」

決算書には、

  • 売上の推移
  • 利益の構造
  • コストの内訳
  • 財務体質

など、会社のあらゆる情報が詰まっています。

つまり、決算書は
「これまで何が起きたのか」を示す成績表であり、
「これからどうすべきか」を考えるための設計図
でもあります。


■数字を読み込まなければ意味がない

決算書を受け取るだけでは、経営は一歩も前に進みません。

重要なのは、

  • 前期はなぜ利益が出たのか
  • なぜ利益が減ったのか
  • どの部分が改善余地なのか
  • 財務体質は健全なのか

こうしたポイントを、自分の言葉で説明できるレベルまで読み込むことです。


■決算報告は“イベント”ではなく“意思決定の場”

税理士からの決算報告は、単なる説明の場ではありません。

  • 数字の意味を理解する
  • 課題を洗い出す
  • 次の打ち手を考える

経営の方向性を決める重要な場です。

ここでしっかりと議論を行い、

  • 何を伸ばすのか
  • 何を改善するのか
  • どこに投資するのか

を整理していくことが大切です。


■決算書から読み取るべきポイント

決算書を経営に活かすためには、次のような観点で見ることが有効です。

  • 売上・利益の推移
  • 粗利率の変化
  • 固定費の増減
  • 借入金と返済負担
  • 自己資本の厚み

これらを総合的に見て、会社の「現在地」と「課題」を把握することが重要です。


■感覚 × 数字=最強の経営判断

経営において、感覚や勘も非常に重要です。

  • 業界の流れ
  • 顧客の変化
  • 現場の肌感覚

これらは数字には表れない貴重な情報ですが、それだけでは不十分です。

数字という裏付けがあることで、判断の精度は一気に高まります。


■「感覚」と「数字」を融合させる

これからの時代に求められるのは、

  • 数字に基づいた分析力
  • 業界のプロとしての感覚
  • 経営者としての勝負勘

この3つを組み合わせた意思決定です。

先が読めない時代だからこそ、“感覚だけでも、数字だけでもない経営”が求められます。


■チェックポイント

✅ 決算書を受け取るだけで終わっていないか?
✅ 前期の業績や財政状態を理解できているか?
✅ 決算報告の場で議論ができているか?
✅ 決算書をもとに経営方針を考えているか?
✅ 感覚と数字を組み合わせて意思決定しているか?


■決算書は「使ってこそ価値がある」

決算書は、作ることに意味があるのではありません。

使うことで初めて価値が生まれます。

数字を読み、課題を見つけ、次の一手を打つ。

このサイクルを回し続けることが、会社を強くしていきます。


更なる熱量を。
税理士事務所WATT 代表税理士 井深悠人


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