はじめに
「銀行の融資審査って、何を見ているんですか?」
創業者や中小企業経営者の方から、よくいただく質問です。
実際、銀行は“数字のプロ”でありながら、“人の想い”も見ています。
しかし、その順序は明確で、まず見られるのは「数字」、そして「数字の裏にある経営者の姿勢」です。
今回は、岐阜で中小企業の資金調達支援を行ってきた税理士として、
銀行が融資審査で本当に重視している数字とポイントを解説します。
銀行がまず見るのは「返済能力」
銀行にとって融資は“投資”ではなく、“回収を前提とした貸付”です。
そのため、最も重視されるのは「返済できるかどうか」。
その判断の軸となるのが、次の3つの数字です。
- 営業利益(本業で稼ぐ力)
→ 一時的な収益ではなく、日々の事業でどれだけ利益を生んでいるか。 - 減価償却費(現金支出を伴わない費用)
→ キャッシュフローの余力を測る上で重要。 - 借入金返済額
→ 上記の2つを合計し、返済額をまかなえるかどうかを見ます。
つまり、
「営業利益+減価償却費 > 年間返済額」
であれば、返済能力があると判断されやすいということです。
「貸借対照表」で見る経営の安定性
銀行は、損益計算書だけでなく貸借対照表(バランスシート)を重視します。
なぜなら、利益は一時的に見せかけることもできますが、
バランスシートには会社の“本当の姿”が現れるからです。
特に見られるのは次の項目です。
- 自己資本比率(純資産 ÷ 総資産)
→ 自分のお金でどれだけ事業を支えているか。30%以上が目安。 - 流動比率(流動資産 ÷ 流動負債)
→ 短期的な支払い能力を示す指標。100%を下回ると注意信号。 - 在庫・売掛金の増減
→ 回収遅れや滞留在庫があると、資金繰り悪化のリスクあり。
銀行は、「この会社に安心してお金を貸せるか」を数字から読み取ります。
「事業計画書」で未来を語れるか
銀行は、過去の数字だけでなく、未来の数字も重視します。
そのために必要なのが「事業計画書」です。
ここで見られるのは、次の3つの視点。
- 数字の根拠があるか(売上・利益・資金繰り)
- 実現可能性があるか(過去の実績や経営者の経験に基づくか)
- リスク対策が考えられているか(“もし売上が落ちたら”の視点)
つまり、単なる「夢」ではなく、数字で語れる“戦略”が求められます。
税理士が入ることで、数字の一貫性・整合性を整え、説得力のある計画書に仕上げることができます。
「経営者の姿勢」も評価されている
銀行が見るのは数字だけではありません。
実際の面談では、次のような点がチェックされています。
- 数字を自分の言葉で説明できるか
- 書類に誤りや抜けがないか
- 約束を守る姿勢(資料提出や返答のスピード)
これらはすべて、「信頼できる経営者かどうか」を見極める材料です。
融資審査は“信用審査”であることを忘れてはいけません。
税理士と連携することで、融資の成功率は上がる
税理士が関与している会社は、銀行からの信頼が高い傾向にあります。
理由は、数字の信頼性が担保されているからです。
WATTでは、融資申請の前段階から経営者と一緒に数字を整え、
金融機関の視点でチェックを行う“融資支援パッケージ”を提供しています。
税理士が同席するだけで、銀行担当者の対応が変わることも少なくありません。
数字を整えることは、信頼を積み上げること
融資は、単に「お金を借りる」行為ではありません。
それは、会社の信頼を形にするプロセスです。
数字を理解し、経営を語れる経営者ほど、銀行から信頼されます。
税理士事務所WATTでは、岐阜の中小企業・創業者の方を対象に、
「いつでも無料相談」 を実施しています。
事業計画の作成、融資面談の準備、金融機関との付き合い方など、
実務的かつ現場感のあるサポートを行っています。
融資を“借金”ではなく、“経営戦略”に変える。
その一歩を、私たちと一緒に踏み出しましょう。
更なる熱量を。
税理士事務所WATT 代表税理士 井深悠人
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