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2026.01.30

税理士が教える!資金繰り表の作り方と運用のコツ

はじめに

「資金繰り表って難しそう」「うちは黒字だから作らなくても大丈夫」――
そう考えている経営者の方は少なくありません。

しかし、資金繰り表は“黒字倒産”を防ぐための最も重要な経営ツールです。
資金の流れを“数字”で把握できるようになると、経営判断のスピードと精度が格段に上がります。

今回は、岐阜で多くの中小企業を支援してきた税理士の視点から、
「資金繰り表の作り方」と「運用のコツ」をわかりやすく解説します。


資金繰り表とは?「お金の流れ」を見える化するツール

資金繰り表とは、お金の出入りを時系列で整理する表のことです。
毎月(または毎週)の入金と出金を記録し、将来の資金残高を予測します。

目的は単純で、「いつお金が足りなくなるのか」を事前に把握すること。
これにより、融資・支払・投資のタイミングを適切に判断できるようになります。

資金繰り表の基本構成は次の通りです。

区分内容
①期首残高月初のお金の残高
②入金売上入金、借入金、雑収入など
③出金仕入、給与、家賃、税金、返済など
④期末残高翌月に繰り越すお金の残高

シンプルですが、会社のお金の健康状態を最もリアルに映し出す鏡です。


作り方のポイント:シンプル+継続可能がカギ

資金繰り表は、難しい仕組みよりも「続けられる形」が大切です。
WATTでは、次の3ステップで作成を推奨しています。

  1. 現預金の動きを整理
     通帳・クレジット・借入返済などの「実際の動き」を中心に構成。
  2. 入金・出金をグループ化
     入金=売上/借入/雑収入、
     出金=仕入/人件費/固定費/税金などに分け、見やすく。
  3. 翌月以降の見込みを入れる
     過去データをもとに、売上・支出の予定を入力。
     “未来の残高”を可視化して、資金ショートを未然に防ぐ。

Excelで自作する企業も多いですが、クラウド会計と連動させれば自動化も可能です。


運用のコツ:数字の変化を“読む”習慣をつける

資金繰り表を作っただけで満足してはいけません。
本当に大切なのは、数字の変化を「読む」ことです。

たとえば、以下のようなポイントを毎月チェックする習慣をつけましょう。

  • 売上の入金サイトが長くなっていないか
  • 支払いが集中する月がいつか
  • 税金・社会保険料などの支払時期が重なっていないか
  • 借入返済が資金を圧迫していないか

このように“先を読む”ことで、手を打つタイミングが見えてきます。
税理士と一緒に分析すれば、どの数値に注目すべきか、どう改善すべきかを明確にできます。


「利益計画」とセットで管理する

資金繰り表は単体ではなく、利益計画と連動して管理することが理想です。

売上・粗利・人件費・経費の計画と、資金の動きを照らし合わせることで、
「利益は出ているけど資金が減っている」などの問題を早期発見できます。

また、資金繰りの把握は金融機関との信頼構築にも役立ちます。
「資金繰り表を毎月更新している」と伝えるだけで、融資審査の印象が大きく変わります。


継続できる仕組みづくりを

資金繰り表は“作ること”よりも“続けること”が重要です。
そのためには、経営者が一人で抱え込まず、社内で共有できる体制を整えることが大切です。

WATTでは、月次決算の報告とあわせて「資金繰り表のモニタリング」を実施し、
経営者が“数字に強くなる”支援を行っています。


資金繰りは「会社の健康診断」

資金繰り表は、経営の“健康診断書”です。
利益があってもお金が足りない――その原因を見える化し、対策を打つためのツールです。

税理士事務所WATTでは、岐阜の中小企業や創業者を対象に、
「いつでも無料相談」 を実施しています。
資金繰り表のテンプレート提供から運用サポートまで、経営の実情に合わせて伴走いたします。

数字を読む力をつけ、資金を味方にする経営を始めましょう。


更なる熱量を。
税理士事務所WATT 代表税理士 井深悠人


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