どんなにリピーターが多くても、すべてのお客様は最初は“新規顧客です。
だからこそ、どんな事業であっても「新しいお客様と出会う仕組み」を持っていなければ、いずれ成長は止まってしまいます。
■新規顧客の獲得は“事業の呼吸”
売上や利益を維持・拡大するために、リピート顧客の育成は非常に重要です。
しかし、その“入口”となる新規顧客の獲得が止まれば、どんなにLTV(顧客生涯価値)を高めても、事業の循環は続きません。
新規顧客の獲得は、まさに事業の呼吸。
「息を止めたままでは生きられない」のと同じように、新規顧客の流入がなければ企業の血流は止まります。
■新規顧客獲得は“仕組み化”が鍵
新規顧客の集客は、時間も労力もかかります。
だからこそ、「属人的にやる営業」ではなく、仕組みとして機能する流れを構築することが重要です。
- 毎月決まったルーティンで情報発信を行う
- 定期的な紹介依頼やフォローを仕組みに組み込む
- 新規問合せから初回面談までの流れを標準化する
このように、“新規顧客が自然に流れ込む動線”を整えておくことで、
経営者が動けない時でも、会社として新しい出会いが生まれ続ける状態をつくれます。
■アナログも、デジタルも
新規顧客の獲得方法には大きく「アナログ」と「デジタル」があります。
どちらが正解というわけではなく、自社のビジネスモデルやターゲットに合った方法を選ぶことが大切です。
- アナログ戦略:紹介、DM、セミナー、展示会、地域ネットワーク
- デジタル戦略:ホームページ、SNS、広告、メールマーケティング
- ハイブリッド戦略:アナログで接点を作り、デジタルで信頼を深める
特に中小企業では、経営者の人間味や信頼感が大きな武器になるため、アナログ×デジタルの組み合わせが効果的です。
■早い段階で「ルーティンワーク化」を
新規顧客の集客は、仕組みができるまでに時間がかかります。
だからこそ、早い段階で“仕組み化・ルーティン化”しておくことが重要です。
「毎月1本のブログ」「週1回のSNS投稿」「月に1度の紹介依頼」など、
無理なく継続できるペースで始めることが、やがて大きな成果につながります。
■チェックポイント
✅ 新規顧客を継続的に獲得する仕組みがあるか?
✅ 集客活動をルーティン化して継続できているか?
✅ アナログ戦略・デジタル戦略を自社の特性に合わせて設計しているか?
✅ 初回接点から契約・購入までの流れがスムーズに構築されているか?
■「新しい出会い」が会社を成長させる
会社が成長し続けるためには、新しいお客様との出会いが絶えないことが必要です。
新規顧客の獲得は、勢いと継続のバランス。
仕組みとして整えることで、安定的かつ持続的な成長が実現します。
更なる熱量を。
税理士事務所WATT 代表税理士 井深悠人