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2026.07.17

【第56回】社員のモチベーションを測っているか?

はじめに

会社の業績を左右するものは、設備や資金だけではありません。

その会社で働く社員一人ひとりのモチベーションもまた、企業の成長を支える重要な経営資源です。

しかし、多くの会社では売上や利益は毎月確認する一方で、社員のモチベーションについては「何となく元気そう」「最近少し元気がない気がする」といった感覚だけで判断してしまっています。

モチベーションは目に見えません。

だからこそ、意識的に見える化し、定期的に確認する仕組みが必要なのです。


■モチベーションは企業の生産性を左右する

同じ能力を持つ社員でも、

  • 意欲的に働いている状態
  • やらされ仕事になっている状態

では、生み出す成果は大きく変わります。

モチベーションが高い組織では、

  • 生産性が向上する
  • お客様への対応が良くなる
  • 改善提案が増える
  • チームワークが良くなる

といった好循環が生まれます。

一方で、モチベーションの低下は、業績だけでなく離職や組織の停滞にもつながってしまいます。


■見えないものほど見える化する

モチベーションは数字のように簡単には測れません。

だからといって、「分からないもの」と諦める必要はありません。

例えば、

  • 定期的なアンケート
  • エンゲージメントサーベイ
  • 社員面談
  • 1on1ミーティング

などを活用することで、社員の状態を定点観測することができます。

重要なのは、一度だけではなく、継続的に変化を追いかけることです。


■間接的な数字にも注目する

モチベーションは、日々の行動にも表れます。

例えば、

  • 出勤時間
  • 遅刻や欠勤の状況
  • 残業時間
  • 有給休暇の取得状況
  • 離職率
  • 社員面談での発言内容

なども、社員の状態を知る重要なヒントになります。

もちろん、これらだけでモチベーションを判断することはできません。

しかし、普段と違う変化が見られたときは、「何か理由があるのではないか」と考え、早めに声を掛けることが大切です。


■モチベーションは管理するものではなく、高めるもの

「社員のモチベーションを管理する」という表現を耳にすることがあります。

しかし、本来モチベーションは管理するものではありません。

会社としてできることは、

  • 働きやすい環境を整える
  • 成長の機会を提供する
  • 感謝や承認を伝える
  • 公平な評価を行う

など、社員が意欲を持って働ける環境をつくることです。

その積み重ねが、自然と高いモチベーションにつながっていきます。


■数字だけでは分からない「心」を見る

売上や利益は数字で確認できます。

しかし、会社を動かしているのは「人」です。

だからこそ、数字だけではなく、人の状態にも目を向けることが重要です。

社員の変化に早く気付き、対話し、改善する。

この積み重ねが、強い組織をつくります。


■チェックポイント

✅ 社員のモチベーションを定期的に確認しているか?

✅ アンケートや面談など、見える化する仕組みがあるか?

✅ 出勤状況や残業時間などの変化を把握しているか?

✅ モチベーション低下のサインを見逃していないか?

✅ 社員が前向きに働ける環境づくりを継続しているか?


■モチベーションは会社の未来を映す鏡

モチベーションは目に見えません。

しかし、その影響は業績や組織文化、お客様へのサービス品質など、あらゆる場面に現れます。

だからこそ、感覚だけに頼るのではなく、定期的に見える化し、小さな変化にも気付ける会社でありたいものです。

社員が笑顔で働ける会社は、お客様にも選ばれ、地域にも愛されます。

モチベーションを「見える化」することは、人を大切にする経営の第一歩なのです。


更なる熱量を。
税理士事務所WATT 代表税理士 井深悠人


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