こんにちは!!岐阜市の税理士事務所WATT 代表税理士の井深悠人です。
企業は人によって成り立っています。
だからこそ、人それぞれの個性や感性が違うのは当たり前です。
しかしその一方で、業務における成果や品質が人によって大きくブレてしまうと、組織としての信頼や成長に影響を与えてしまいます。
そこで必要になるのが、業務の「仕組化」です。
■仕組化の目的は「致命的なミスを防ぐ」こと
仕組化というと、「すべての業務をマニュアル化する」と誤解されがちです。
しかし本来の目的は、致命的なミスが起きないようにすることです。
- 誰が担当しても最低限の品質が保たれる
- 基本的なチェック体制が整っている
- 作業工程が標準化されている
この状態を作ることで、安心して業務を進められる土台が整います。
■仕組みで守り、余白で活かす
一方で、仕組化を行き過ぎると、社員や従業員の持つ個性や強みが発揮されにくくなってしまいます。
大切なのは、「仕組みで守り、余白で活かす」という考え方です。
- 致命的なミスが出ない仕組みは必ず整える
- それ以外の部分は、人それぞれの工夫や感性を活かす余白として残す
このバランスこそが、会社や事業者の“らしさ”を形作ります。
■ミスは「人」ではなく「仕組み」の責任
業務上のミスが発生したとき、つい「誰が悪いのか」と責任を追及しがちです。
しかし本当に大切なのは、そのミスが起こる仕組みになっていなかったか?という視点です。
- 再発防止の仕組みをどう作るか
- チェック工程や共有フローに問題はなかったか
- 情報伝達の方法に改善余地はないか
こうした視点で振り返ることで、組織はより強く、より成長していきます。
■仕組化は「品質向上」のためにある
仕組化は単なる効率化のためではありません。
本質的には、品質を高めるためのものです。
- どんな人が担当しても一定の品質が保たれる
- お客様や取引先に安心感を提供できる
- 社内の信頼関係も強化される
仕組化は、企業や事業の基盤を強くし、持続的な成長を支える要素となります。
■チェックポイント
✅ 業務フローに致命的なミスを防ぐ仕組みはあるか?
✅ マニュアル化すべき部分と、余白として残す部分を整理しているか?
✅ ミスが起きたとき、「人のせい」ではなく「仕組みの改善」に目を向けているか?
✅ 品質向上を目的とした仕組化を進めているか?
■仕組みが企業の“らしさ”をつくる
仕組化は、企業や事業者の“らしさ”を消してしまうものではありません。
むしろ、仕組化された部分と、あえて仕組化しない部分とのコントラストこそが、会社の個性や魅力を形づくります。
守るべきところは仕組みで守り、活かすべきところは人で活かす。
そのバランス感覚こそが、会社を強くする大切な要素なのです。
更なる熱量を。
税理士事務所WATT 代表税理士 井深悠人