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2026.08.07

【第62回】健康経営を意識しているか?

はじめに

「会社の最大の資産は何ですか?」

設備でしょうか。商品でしょうか。それとも資金でしょうか。

もちろん、どれも大切です。しかし、中小企業にとって最も重要な資産は「人」です。

そして、その人が健康でなければ、どれだけ優れた経営戦略も実行することはできません。

健康経営とは、単に福利厚生を充実させることではありません。

社員一人ひとりの健康を経営課題として捉え、会社全体の成長につなげる考え方です。

これからの時代、健康への投資はコストではなく、企業価値を高めるための重要な経営戦略なのです。


■健康は生産性に直結する

社員の健康状態は、会社の業績と密接に関係しています。

例えば、

  • 集中力が続かない
  • ミスが増える
  • 欠勤や遅刻が増える
  • モチベーションが低下する
  • 離職につながる

こうした問題の背景には、心身の健康状態が影響していることも少なくありません。

一方で、健康な社員が多い会社は、

  • 生産性が高い
  • チームワークが良い
  • お客様への対応品質が向上する
  • 組織全体に活気が生まれる

という好循環が生まれます。


■経営者自身の健康も会社の未来を左右する

中小企業では、経営者の存在が会社そのものと言っても過言ではありません。

しかし、

「忙しいから健康診断は後回し。」

「睡眠時間を削って仕事をする。」

という経営者も少なくありません。

もし経営者が体調を崩せば、会社全体に大きな影響が及びます。

だからこそ、経営者自身が健康管理を最優先事項として考えることが重要です。

社員に健康を求める前に、自らが手本となる姿勢を示しましょう。


■健康経営は特別なことではない

健康経営というと、大掛かりな制度を想像するかもしれません。

しかし、中小企業では小さな取り組みから始めるだけでも十分です。

例えば、

  • 健康診断の受診を徹底する
  • 有給休暇を取得しやすい環境をつくる
  • 長時間労働を減らす
  • 定期的な面談を実施する
  • オフィスの整理整頓や空調環境を見直す
  • 適度な運動やストレッチを推奨する

こうした積み重ねが、社員の健康意識を高め、組織全体に良い影響を与えます。


■心の健康にも目を向ける

健康というと身体だけをイメージしがちですが、現代ではメンタルヘルスも非常に重要です。

仕事への不安や人間関係の悩みは、放置すると大きな問題へ発展することがあります。

そのため、

  • 気軽に相談できる雰囲気づくり
  • 定期的な1on1面談
  • 感謝や承認の文化づくり
  • 心理的安全性の高い職場環境

など、心の健康を支える仕組みも欠かせません。

社員が安心して働ける環境こそ、健康経営の土台なのです。


■健康な会社は採用でも選ばれる

近年、求職者が会社を選ぶ基準は大きく変化しています。

給与だけではなく、

  • 働きやすさ
  • ワークライフバランス
  • 健康への配慮
  • 社員を大切にする文化

を重視する人が増えています。

健康経営に取り組むことは、既存社員の定着だけでなく、採用力の向上にもつながります。

「人を大切にする会社」というブランドは、大きな競争力になるのです。


■チェックポイント

✅ 健康診断を全社員が受診しているか?

✅ 長時間労働を放置していないか?

✅ 有給休暇を取得しやすい環境があるか?

✅ メンタルヘルスにも配慮しているか?

✅ 経営者自身が健康管理を実践しているか?


■健康への投資が、会社の未来をつくる

会社は、人によって成り立っています。

そして、人は健康であってこそ、本来の力を発揮できます。

健康経営とは、社員のためだけではありません。

会社の未来への投資でもあります。

社員が笑顔で働き、経営者も元気に挑戦し続けられる。

そんな会社は、お客様からも地域からも信頼され、長く成長し続けるでしょう。

会社の未来を守る第一歩は、「人の健康を守ること」から始まるのです。


更なる熱量を。
税理士事務所WATT 代表税理士 井深悠人


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