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2026.03.27

KPIとは何か?中小企業に必要な管理指標の作り方

はじめに

「目標は立てたけど、日々の動きが数字に結びついていない」
「何を追いかければ成果が見えるのかわからない」

そんな悩みを抱える経営者の方は多いのではないでしょうか。
実は、会社の成長を数字で管理するために欠かせないのが、KPI(重要業績評価指標)です。

KPIを上手に設定すれば、経営が“感覚”から“科学”へと変わります。
今回は、岐阜の中小企業支援の現場で数多くの導入を行ってきた税理士として、
KPIとは何か、そしてどう作れば成果につながるのかを解説します。


KPIとは?―「目標達成までの道しるべ」

KPI(Key Performance Indicator)とは、
最終目標を達成するための中間目標(指標)のことです。

たとえば、「年間売上1億円を達成する」という目標があるとします。

そのためのKPIは、

  • 月間売上83万円を維持できているか
  • 新規顧客を月10件獲得できているか
  • リピート率が70%を維持できているか

など、“売上に直結する行動・結果”を数値化したものです。

つまり、KPIとは「ゴールにたどり着くための進捗計」です。
最終的な成果(KGI)を支える“日々の行動管理”の仕組みなのです。


中小企業こそKPIが必要な理由

「うちは小さい会社だから、そんな管理はいらないよ」と思われがちですが、
むしろ中小企業にこそKPIは必須です。

なぜなら、

  • 少人数で多くの仕事をこなすため、進捗の見える化が必要
  • 方向性のずれが業績に直結する
  • 感覚経営ではリスクに気づくのが遅れる

からです。

KPIを設定することで、「今どこに問題があるか」「何を強化すべきか」
を数字で把握できるようになります。


良いKPIと悪いKPIの違い

KPIを設定する際に重要なのは、“成果につながる行動”を数値化しているかという点です。

例えば、

  • ×「営業のやる気」 → 測定できない
  • ○「新規訪問件数」「提案書提出数」「受注率」 → 測定できる

KPIは“感覚”ではなく“事実”に基づく指標でなければなりません。

また、KPIは「現場でコントロールできる指標」であることも大切です。
「売上」や「利益」は最終結果(KGI)なので、
その手前にある「行動」「プロセス」を数値化するのがポイントです。


KPI設定の手順(3ステップ)

KPIを作るときは、以下の3ステップで進めると効果的です。

  1. KGI(最終目標)を明確にする
     例:年間売上1億円、営業利益1,000万円など。
  2. KGIを分解して要素を洗い出す
     例:「売上=単価 × 数量 × 顧客数」で分解。
  3. 日々の行動に落とし込む
     例:「1日3件の新規訪問」「月1回のリピート施策実施」など。

このように、“逆算思考”でKPIを設計することが成功のカギです。
行動レベルまで落とし込めば、社員一人ひとりの動きが“会社の成果”につながるようになります。


KPIは「見える化」して共有することが大切

KPIを設定しても、現場が見ていなければ意味がありません。
大切なのは、全員が見える形にすることです。

  • 目標達成率をグラフで表示
  • 社内ミーティングでKPI進捗を共有
  • 達成度に応じたフィードバックや表彰

WATTでは、顧問先ごとにKPIダッシュボードを設計し、
“数字を会話の中心に置く経営”を支援しています。


KPIは「数字で動く組織」をつくるツール

KPIは、単なる数字管理の仕組みではありません。
それは、組織全体を目標に向けて動かすための共通言語です。

しっかり設計されたKPIがあれば、
・経営者は戦略判断を
・社員は行動の優先順位を
・会社全体は成果への道筋を
見失わずに進むことができます。

税理士事務所WATTでは、岐阜の中小企業や創業者の方を対象に、
「いつでも無料相談」 を実施しています。
KPI設計・予実管理・経営数字の見える化など、
実践的な管理会計の導入をサポートしています。

“感覚”ではなく“数字”で動く会社づくりを、共に進めましょう。


更なる熱量を。
税理士事務所WATT 代表税理士 井深悠人


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